松本山雅FCのMFパウリーニョ(28)が、0-0の後半9分、5位に浮上につながる先制ゴールを決めた。力強い約23メートルのミドルシュートに「相手GKがシュートーモーションに入ると前に出てくるのは分かっていた。よく見て、コースを狙った。こういうゴールは初めてです」と笑みをこぼした。

 ゴールを決めた後は、チームメートとともにゆりかごポーズで喜びを爆発させた。8月1日に長男サムエル君が誕生して以来初めてのゴール。「家族とともに過ごす、夢みたいな人生を送れていることに感謝したい」とテレビの前の息子に語りかけた。

 自身にとっても4月8日のV・ファーレン長崎戦以来約5カ月ぶりのゴールで、「長所がうまく出たゴール。でも、自分がゴールを決めることよりも、チームの勝利が大事」と、J1昇格プレーオフ進出に向けて前進する勝利の喜びをかみしめた。J1進出の「夢」については「サポーターの皆さんも遠いところまで来てくださって感謝している。一緒に夢をかなえましょう」と力強く言った。

 次戦は16日にザスパクサツ群馬と対戦する。松本平広域公園総合球技場で、午後2時キックオフ。