ホームで川崎フロンターレに完敗した清水エスパルスで、雨にぬれるサポーターを沸かせたのは、ケガから復帰したFWチアゴ・アウベス(24)だった。2点を追う後半26分からピッチに立つと、大きな歓声で迎えられた。

 同31分、FKのキッカーとして強烈な枠内シュートを放ったが、相手GKに好セーブされた。シュートはこの1本のみに終わり「ゴールを狙っていたが、相手の守備とGKを褒めるしかない」と話した。

 6月25日のホーム甲府戦で負った左足首のケガから復活。得点は奪えなかったが、リーグ10戦ぶりに出場し存在感を見せつけた。小林伸二監督(57)は「プレーの連続性はまだまだだが、ボールがおさまるし、シュートやセットプレーのキックなどは見せてくれた」と評価していた。