3位柏レイソルが今季最多タイの4得点でFC東京を粉砕した。立役者は、この日27歳の誕生日を迎えたMF武富だ。前半28分、敵陣で相手のパスミスを拾い、ペナルティーエリア手前で左足を振り抜く。「常に練習している角度」と自信あふれるシュートをゴール左に突き刺して先制した。2-0の後半22分にはFW伊東とのワンツーパスで抜け出し、右足でニアサイドのゴール右上を射抜き2点目。サポーターからケーキで祝福され「誕生日の得点は初めて。見に来てくれた両親に恩返しできたかな。チームも勝ててうれしい」と喜んだ。

 J1リーグ戦の「誕生日2得点」は、磐田MF福西崇史が25歳になった01年9月1日清水戦で達成して以来16年ぶり2人目。試合前には、17日のセリエAでユベントスFWディバラが決めたハットトリックを映像で確認し「まねたけど1ゴール足りなかった」。史上初の誕生日ハットトリックこそ逃したが、今季通算9点目。目標としていた背番号と同じ8点目を超えた。

 ハリルジャパン入りが期待される快足FW伊東も東京戦3試合連続ゴールと結果を出し、守っては東京五輪世代最速でJ1通算50試合に到達した20歳のDF中山を軸に、PKによる1失点にとどめた。これで9戦負けなし。2位川崎Fに勝ち点で並んだ。【木下淳】