14位の北海道コンサドーレ札幌は今日30日、勝ち点1差で15位のサンフレッチェ広島と、敵地のエディオンスタジアム広島で対戦する。26日に右股関節痛から復帰したばかりのMF荒野拓馬(24)は、ボランチで5試合ぶりの先発出場が濃厚だ。開幕から全試合に出場してきたMF兵藤が、左太もも裏を痛めて不在。救世主のように復帰した背番号27は「自分がやるべきことをきちんとやって、しっかりアウェーで勝ちたい。残り全試合、飛ばしていく」と、今季敵地初勝利を見据えた。

 29日は札幌ドーム屋外のホヴァリングステージで守備のセットプレーを確認し、J1残留を争う相手との直接対決の地へ出発。居残りのシュート練習では、きっちりゴールを決めて、派手なガッツポーズで自身J1初得点への予行演習も完了した。

 今月14日、右股関節痛で一時離脱した時には「タイミング的に嫌な時期に離脱してしまった」と焦りもあったが、「残り試合数を考えた時、早く治して、チームにとって本当に必要とされる時に戻れたらと思っていた」。思い描いていた通り、重要な一戦で帰還した元気印が、久々にピッチを駆ける。【中島宙恵】