セレッソ大阪が不利を覆し、クラブ悲願の初タイトルに王手をかける。ガンバ大阪とのルヴァン杯準決勝。ホームの第1戦は試合終了間際に追いつかれ、アウェーゴールの不利を抱えて今日8日、敵地の吹田Sに乗り込む。

 大阪・舞洲で練習を終えた7日、尹晶煥監督(44)はここ一番で優勝を逃してきた過去を振り返り「今までは肝心なところで勝てなかった。それが我々の弱いところ。今回は改善してほしい」と強い口調で言った。

 今季のリーグ戦も一時首位に立ったが、ここにきて3連敗。逆転Vは絶望的となった。選手の心の奥底にあるかもしれない「負の意識」は自力で拭い去るしかない。指揮官は「(不利な状況を)覆せれば上にいける。ダービーは技術より精神面」と力をこめた。左膝の不安でこの日も室内での調整で終えたMF山村は微妙な状況だが、第1戦は“完全休養”のFW柿谷ら主力組を投入予定。柿谷は「ルヴァンのために戦ってきたメンバーのためにも頑張る」と決意表明した。【実藤健一】

 ◆「大阪ダービー」第1戦 C大阪が後半36分にDF木本のゴールで勝ち越すが、同41分にG大阪が途中出場のMF井出のゴールで追いつき2-2で引き分けた。第2戦は勝者が決勝進出も、G大阪は1失点以下の引き分けでもアウェーゴールの差で勝ち抜け。2-2なら延長、PKとなる。