J1横浜F・マリノスが16日、横浜市内で練習を行い、18日に再開されるリーグ戦に向けて調整した。

 現在4位の柏レイソルと勝ち点55で並ぶ5位につけており、次節は勝ち点2差で追う3位セレッソ大阪と激突する。しかし、大一番を前にして守備陣に離脱者が相次いでいる。主力DFデゲネクは11、15日のロシアW杯の大陸間プレーオフを戦ったオーストラリア代表に選出されており、欠場が濃厚。同じくDF山中亮輔も6日~11日に高知で行ったミニ合宿の練習中に左太ももを痛めて離脱。この日も別メニュー調整を行った。

 このピンチにベテランが奮起する。元日本代表DF栗原勇蔵(34)が、ここ数日の実戦形式の練習で主力組でプレー。高知合宿でも最終日の練習試合で主力組としてプレーし、1得点も記録した。「試合に出たときに1番分かりやすい結果が出た。自分の中では目標としていたので、わかりやすいアピールだったと思うし、よかった」と振り返る。エリク・モンバエルツ監督が「C大阪戦では(デゲネク、山中の)2人とは違う選手が入る」と明言しており、今季2度目の先発出場が現実味を帯びている。「(主力組の)連係ができあがっている中に入ったけど、難なくできた。いい仕上がりできています」。

 同じく守備陣の右サイドバックには9月のG大阪戦で負った左足首の負傷からの復活を目指す松原健(24)の起用が濃厚だ。松原は「足はだいぶいい。(C大阪は)代表選手以外にも質の高い選手が多いので、しっかり守りたい」と気を引き締め、栗原の起用については「経験もある人ですし、不安は全くないです」と自信をみせた。