今季クラブ創設20周年を迎えるFC東京の新体制発表が13日、イオンシネマ・シアタス調布で行われ、長谷川健太新監督(52=前ガンバ大阪)らが登壇した。

 昨季13位の不振から巻き返すべく、大金直樹社長が目標を「タイトル獲得」に設定。チームスローガンは「強く、愛されるチームをめざして」と発表した。

 続いてステージに立った長谷川監督は「ポテンシャル、可能性のあるチームに呼んでいただいたと思っている。キーワードは『優勝へのマルキュウ』。勝利への欲求、追求、探求といった思いを選手に求め、最後に皆さんと号泣したい」とあいさつした。

 クラブから求められているものはタイトル。14年度にガンバ大阪で日本人指揮官唯一の国内3冠を達成した男は、9日から始まった合同自主トレから選手を見始め「仲はいい。ただ、厳しさという点ではどうなのかなと思った。そこを普段から厳しくやっていく」。東京との縁については「子供が小さいころ、FC東京のスクールに入っていた」と明かし、会場のシネコンに詰めかけた約350人のファンを沸かせた。

 また、昨季限りで現役引退した元日本代表の石川直宏氏(36)がクラブコミュニケーター、羽生直剛氏(38)が強化部スカウトに就任することも発表。新背番号も公表し「ミスター東京」と愛された石川氏の18番を、昨季選手会長だったMF橋本拳人が受け継いだ。16歳プロのMF久保建英は41番から15番に変わった。