ベガルタ仙台は13日、仙台国際センター大ホールで新加入選手5人と新ユニホームの発表会見を行った。U-23選手権(中国)に参戦中のDF板倉滉(20)を除いた5選手が、約650人のサポーターにお披露目された。会見では、ガンバ大阪から加入したDF金正也(29)がムードメーカーぶりを発揮し、早くもベガサポの心をつかんでいた。

 恒例となった新加入選手のニックネームを問われたDF金は淡々とした口調で「ジョン、ジョンヤ、J、KJ何でもOKです。ジョン、犬みたいですが…」と大阪仕込みの絶妙のタイミングで付け加えると会場は爆笑の渦に包まれた。

 J1でリーグ戦78試合出場を誇る期待の即戦力DFは、移籍決断の要因のひとつにユアテックスタジアム仙台(ユアスタ)の存在を挙げた。「自分のために仙台のために移籍してきたが、サッカー専用スタジアムも大きな要因。ユアスタで何度か対戦してきたが、ゴール裏でなくゴールの横からくる声援に圧倒された。それが仙台のパワーとなり、きつい試合が多かった印象がある。今季から楽しみです」と期待を寄せた。

 9日のチーム始動日から合流したが、昨年9月に左ふともも裂挫創の大けがを負い別メニューの調整が続く。「別メニューなのでまだ分かりませんが、ファミリー的なまとまりがあるチームと感じた。ひとつになって頑張っていきたい。最後は笑って終われるよう戦っていきます」と、決意の表情で締めてみせた。【下田雄一】