なでしこリーグのマイナビベガルタ仙台レディースが26日、仙台市内で結団式と激励会を開いた。

 越後和男監督(52)や選手19人らが参加。昨年からタイトルパートナーシップを締結し、今季も追加支援を行う株式会社マイナビの中川信行代表取締役社長も出席した。

 マイナビは昨季、クラブと4年契約を締結。基本金の他に大会での順位オプションとして年間最大で1億円が支給される大型契約で、クラブ名も「仙台レディース」から現行の名称に変更した。だが昨季、クラブはリーグ戦を4位で終え、カップ戦は1次リーグ敗退。皇后杯は3年ぶりに4強進出を逃した。中川氏は「支援を始めた昨季は、全体的に泣かず飛ばずだった」と冗談まじりに笑いつつ「今年はぜひ何か1つタイトルを取って欲しい」と奮起を促した。

 今季はユニホームの胸スポンサーを務め、さらに練習場の泉パークタウンサッカー場の命名権を取得し「マイナビベガルタ仙台泉パークタウンサッカー場」とした。「常勝チームを目指し育成に力を入れて欲しい」と力を込めた。また平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)で、カーリング女子で日本勢初の表彰台となる銅メダルを獲得したLS北見の名を挙げ「北見市はカーリングのレーンが4つも5つもあるから、あれだけのチームを送り出せた。我々もそういった環境を整備しながら、東北、日本のサッカー少女が、ベガルタに入ることを夢見るようにしていきたい」。北見市の8倍以上の人口を有する仙台市に構えるマイナビ仙台も、後に続くように願った。

 越後監督は、千葉での交流戦を3戦全勝とした新チームに手応えを感じており「今シーズンこそ皆様の期待に応えたい」と意気込んだ。