J2の水戸ホーリーホックに新加入したGK松井謙弥(32)が、ジェフユナイテッド千葉の猛攻をしのぎ、3-0で快勝した2月25日のモンテディオ山形との開幕戦に続き、2試合連続無失点でチームの勝ち点1獲得に貢献した。

 この日は15本のシュートを浴びながら、時に体ごと飛び込んでのセーブを見せ前半13、31、36分には決定的なシュートを防いだ。「思ったより冷静にやれていた。相手の動きも見えていたので、危ないと思ったところはなかった。センターバック2枚も体を張れていた。しのげば1、2チャンスあると思った。」と淡々と振り返った。

 J1ジュビロ磐田の下部組織時代からU-18(18歳以下)など年代別代表に選ばれ、04年にトップに昇格。先輩の川口能活(現SC相模原)、佐藤洋平(U-20日本代表コーチ)としのぎを削り、同年11月28日にプロデビュー戦した試合の相手は千葉で、試合は1-2で敗れた。その後、京都サンガ、セレッソ大阪、徳島ヴォルティス、川崎フロンターレを経て、17年は大宮アルディージャでプレー。J2に降格した大宮が水戸からGK笠原昂史を獲得したのと入れ替わるように、自身7クラブ目となる水戸に加入し、開幕スタメンを飾った。

 「(開幕前の練習試合では)失点していましたけど、試行錯誤しながらやっていた。ゲーム(本番)になって、固いゲームが出来ればと思っていた。(水戸には)もともと堅守速攻というイメージがあったので、そこに関しては自分が新しい選手なので、どう入り込めるかということだけ不安だった。DFラインに合わせていければいいと思った。自信につながった」と笑みを浮かべた。【村上幸将】