J1横浜F・マリノスは9日、横浜市内で10日のリーグ戦サガン鳥栖戦に向けて調整した。

 4日に中国スーパーリーグ、遼寧宏運からの獲得を発表していたカメルーン代表MFオリビエ・ブマル(28)がチームに合流し、部分的に全体練習に参加した。チームメートと笑顔で会話するなど、すぐに打ち解けた様子もみせたブマルは初練習を終え「すごく素晴らしい人たちだという印象です。今日来たばかりなので、早く慣れていけたらと思います」と話した。

 ブマルは左利きのサイドアタッカーで、横浜では3トップのウイングの位置での活躍を期待されている。174センチと小柄だが、スピードには自信を持っており「ドリブルでボールを運んだり、味方を生かすプレーをしたい。大事なのはチームが勝利すること」と意気込む。移籍にあたってはポステコグルー監督と電話で会話したことを明かし「(横浜は)素晴らしいチームだということ、私を必要としていることを伝えられた。ここに来た意味を示したいし、チームメートを助けられるように頑張りたい」と話した。

 Jリーグで活躍したカメルーン出身選手として、かつてガンバ大阪などに所属した元同国代表FWエムボマ氏の名前を挙げられると「(エムボマ氏は)自国の選手として偉大な選手。彼らのようなインパクトを残せるようにしたい」と話した。

 ポステコグルー監督はブマルについて「練習でみてみないとわからない部分はあるが、来週から練習に(完全に)合流させる」と話し、試合での起用については「現実的に考えると(3月下旬の)国際Aマッチデーのあとからになると思う。コンディションがよければ考え直すということもあります」とした。