日本代表のベルギー遠征で中断していたJ1が31日、2週間ぶりに再開する。最注目カードは、前節、首位に立った17年王者の川崎フロンターレが、2位サンフレッチェ広島をホームに迎え撃つ無敗対決だ。

 川崎Fは、18日の名古屋グランパス戦で、後半20分のFW大久保嘉人のゴールで前監督の風間八宏監督が率いる名古屋グランパスに1-0で勝利し首位に浮上した。ただ、中盤の要のMF大島僚太(25)が、日本代表として先発した23日のマリ戦の前半途中に負傷交代しており、チームへの影響は避けられない。

 一方、広島はジュビロ磐田とスコアレスドローで、開幕からの連勝は3でストップしたが、内容は拮抗しておりマイナス要素は、ほぼない。近年の対戦成績は、川崎Fが4連勝中、試合が行われる等々力競技場でも2連勝と分が良いが、果たして今回は…。

 同じく無敗と好調の3位の清水エスパルスは、ホームで12位の横浜F・マリノスと対戦する。横浜には17年はリーグ戦で1分け1敗と未勝利に終わった。特にホームではめっぽう苦手にしており、2007年6月16日に1-1で引き分けて以降、5分け5敗、4連敗中と10年以上、勝てていない。一方、横浜は前節、後半36分のFWウーゴ・ヴィエイラのゴールで浦和レッズに1-0で勝ち、待望の今季初勝利を挙げた。そのヴィエイラは17年5月27日にも清水のホーム・アイスタで2ゴールを決め、3-1快勝の原動力となっただけに、今回の試合でも両軍にとってキーマンとなりそうだ。

 同じく無敗の4位ベガルタ仙台は、2分け2敗の16位V・ファーレン長崎とホームで対戦。この2チームの対戦は、初めてとなる。仙台は10日のヴィッセル神戸戦、前節18日の清水戦いずれも1-1ドローだった。YBCルヴァンカップも、7日のアルビレックス新潟戦は1-1、14日の横浜戦も0-0と公式戦4戦連続引き分けと勝ちきれない戦いが続いている。

 一方、長崎は未勝利ながら、ここまで得点では仙台の4得点を上回るJ1で5位タイの5得点と、攻撃面ではJ1で戦えることを証明しつつある。7失点しているが、粘り強い戦いを展開しており、接戦になればどちらに勝敗が転がるかは分からない。

 2分け2敗の17位と低迷が続く浦和は、4月1日に堅守が信条の13位の磐田とアウェーで、1分け3敗で最下位のガンバ大阪は、17年までチームを率いた長谷川健太監督率いる13位FC東京と31日に対戦する。ともに今季初勝利はのどから出るほど欲しいだろうが、迎える相手は難敵だ。