J1湘南ベルマーレは7日、フィットネスクラブを運営するRIZAP(ライザップ)グループと筆頭株主の三栄建築設計が設立する合弁会社の出資を受け、ライザップの連結子会社となる件について神奈川・平塚市内のBMWスタジアムで会見を開いた。

 湘南の水谷尚人社長(51)は、設立する合弁会社の名前が「メルディア・ライザップ・湘南スポーツパートナーズ」であると明らかにした。同社は

 <1>湘南の50・002%の株式を取得

 <2>親会社のライザップから7人の役員が入る

 <3>湘南の既存の役員は残る

 <4>役員に入っていた三栄建築設計の小池信三社長は役員から外れ、併せてライザップの瀬戸健社長(39)も役員に入らず、湘南のスタッフが中心となって、運営を進めていくことを明らかにした。そして、15日に湘南の株主総会があり、最終的にはそこで決議すると説明した。

 湘南と合弁会社の役員に入る、ライザップの松岡洋平グループマーケティング室長は、前日6日に都内で開いたライザップの会見でも示した、2020年までの目標

 <1>J1、天皇杯、ルヴァン杯いずれかの獲得

 <2>収容率ナンバー1、満員のスタジアム

をあらためて口にした。

 質疑応答の中で、曹貴裁監督(49)と、いつ会談を行ったかと質問されると、この1週間の間に瀬戸社長、湘南の真壁潔会長(56)と水谷社長らを交え、平塚市内で会合の場を持ったと明かした。その上で「(運営は)会社の話。シーズンが始まっていたので、話は表に出てからにしたかったが、コミットする目標を本気で思うか、みたいなところを確認したかったというのが実際のところ。議論する中でコミットした(目標の)2つが、つながった」と説明した。

 さらに、曹監督が「目標を達成する前に、面白いサッカーをするのが大事」と話したことに、非常に好印象を持ったことを口にした。その上で「『あと3年、絶対にやって下さいね』という話を何度もしました。契約書をかわしているわけではないですが、曹さんも『これなら、いける。選手にも自信を持って目指そうと言える』と言っていただいたので、コミットする目標を決めました」と、曹監督に20年まで指揮を任せる考えを、改めて明らかにした。

 松岡氏は、湘南にトレーナー数名、マーケティングの人員を含め、何名かライザップから人員を常駐で派遣する考えを明らかにした。トレーナーは、下部組織の強化にも携わる方向だという。同氏は「チームとクラブを両方、強化したい」と語った。【村上幸将】