点が取れなかった鹿島アントラーズに、今季初の複数得点をもたらしたのはエースだった。

 前半10分、FW鈴木優磨の左からのクロスにFW金崎夢生が飛び込み先制。後半43分には自らの猛チャージでこぼれたボールをFW山口一真が拾い、再びボールを受けてゴール左に突き刺した。今季5点目。「1点目も2点目も、周りの選手に生かされて自分の良さが出たので、周りの選手に感謝したい」と話した。

 前節の東京戦で、自らゴールを決めた試合の不敗神話が「33」で止まった。だが、そんなことはどうでもよかった。チームが勝てなかった。そのことだけに責任を感じていた。それだけに、この日の得点後の喜びようはいずれも、今まで以上に激しかった。「自分が点を決めたっていうより、チームが勝ったことが今は一番大きい」と喜んだ。

 日本代表監督が代わってから、2試合で3発。決死のアピールは続く。「もうちょっと早い時間帯に取れれば、DF陣とかチームメートがもっと楽にできた。もうちょっと早めの追加点が取れるように頑張りたい」と話した。