ベガルタ仙台のMF茂木駿佑(21)が今日18日のアウェーJ2アルビレックス新潟戦で、大きく若返ったチームをけん引する。17日、仙台市泉サッカー場で最終調整を行った茂木は、ミニゲームで主力組の中盤に入り好調をアピールした。主力組には今月に2種登録されたユース所属のFW菅原龍之助、DF山下諒時(ともに17)、MF工藤真人(16)の3選手が入り、スタメン出場が濃厚だ。

 15年にクラブ史上最年少の17歳でJ1開幕スタメン出場を果たした茂木が、プロ公式戦初出場の後輩たちを背中で引っ張る。

 茂木 楽しみですね。選手をどう動かすかとかではなくユースの選手には球際の激しさとか、戦う部分で手本を示したい。中盤の3枚が機能しないと攻守でリードできない。ボランチの椎橋としっかりコミュニケーションを取り戦いたい。

 ルヴァン杯では左のサイドアタッカーとして今季3試合にスタメン出場し、セットプレーでも好機を演出してきた。仙台渡辺晋監督(44)は「今まではタッチラインを背にプレーしてきたが360度に視野を広げる難しさはあるが、彼に求めるものは自分の武器を発揮すること。あの正確でパワーのあるキックは大きな武器」とクラブ生え抜きの茂木に期待を寄せた。

 好調なチームは、大胆な若手起用でさらなる飛躍を狙う。渡辺監督は「フレッシュな18人のメンバーで勝ちにいく。菅原も1度サブに入っているので心配ない」。工藤真は16歳11カ月で、出場すればクラブ史上最年少記録を更新する。14年にユースから昇格したMF佐々木匠(20=J2讃岐)が名古屋とのリーグ戦で史上最年少となる16歳3カ月でベンチ入りも、出場機会はなかった。歴史を塗り替え、勝利も奪いにいく。【下田雄一】