「ターレス砲」で連敗を3で止める! J2アルビレックス新潟は今日22日の第10節、大宮アルディージャとホームのデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。FWターレス(22)のリーグ戦初スタメンが濃厚だ。ルヴァン杯・前節仙台戦(18日)ではPKで来日初ゴールを挙げ、気分的にも上昇モード。リーグ戦でも初得点を決めて、チームに第6節徳島戦以来の勝ち点3をもたらす意気込みだ。

 エンジン全開のFWターレスが、リーグ戦で初めて試合開始からピッチに立つ可能性が高まった。「コンディション的にも良くなっている。チームも勝つ雰囲気になった」。この日の前日練習ではPKに続いてコンビネーションからのシュート、そしてミドルを打ち込み、感触を確かめた。

 18日のルヴァン杯仙台戦から中3日だが「リカバリーもできたし、大宮戦は100%の状態」と自信がある。仙台戦は3-1と勝利し、4月に入ってからの公式戦の連敗を4で止めた。その中でターレスはPKで来日初得点。シュートは今季自己最多の7本を放った。「チャンスで思い切り打てた。PKを決められたのも良かった」。勢いを大宮戦につなげたい。

 仙台戦で放った2本のPA外からのシュートの球速は、125キロと120キロ(日刊スポーツの独自計測)。世界最速のFWクリスティアノ・ロナルド(33、Rマドリード)の132キロに迫るワールドクラスの威力を見せつけた。ただ、全力で大きく足を振り切るため、相手にブロックを作る時間を与えてしまうケースもある。

 鈴木政一監督(63)は「8割くらいの力で打っても十分に得点できる。距離によってコンパクトに振るように」とアドバイス。ターレスも「状況に応じて、どのくらいの力で打つか判断する」。大宮戦に向け、意識して課題克服への練習を繰り返してきた。

 仙台戦翌日の19日、練習前の円陣で「集中力を落とさず、日曜日(大宮戦)も勝とう」と、チームメートに話した。リーグ戦は3連敗中。ホームで止める決意だ。「勝ち点3がほしい」。自身のゴールで勝利をたぐり寄せる意気込みをみせた。【斎藤慎一郎】