浦和レッズが名古屋グランパスに快勝し、決勝トーナメント進出へ前進した。

 1トップで先発したFW李忠成(32)が2得点に絡んだ。MFマルティノスの先制点の場面では、自身がDFのマークをひきつけるつぶれ役となってチャンスを作った。点をとるのが最大の役目ではあるが、「取りたいからってずっと真ん中に残っているだけじゃだめ。本当はつぶれたくはないけど、誰かがやらないといけない。そういう仕事をして周りが点を取れるのが、僕のよさでもあると思う」と、マルティノスの移籍後初ゴールを喜んだ。

 後半20分には自身今季初ゴールが待っていた。MF阿部勇樹(36)のスルーパスに反応してゴール前へ抜け出すと、GKをかわして無人のゴールへ悠々と決めてみせた。「阿部選手のパスがよかった」と、謙遜して話した。

 ペトロビッチ元監督時代はFW興梠慎三、武藤雄樹と3人そろってリーグ10得点を記録し、イニシャルをとって「KLM」と呼ばれた。ただ堀孝史前監督時代はけがも影響して出場機会が減少。この日のゴールは約10カ月ぶりだった。「1つ取れたことで、次また取れる期待も生まれた」。確かな手応えをつかんだ。