J1ヴィッセル神戸が、バルセロナを退団するスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手(34)と移籍合意に至ったことが18日、分かった。

 関係者によると、20日のスペインリーグ閉幕後に正式発表される。複数年契約で、W杯直前のスペイン代表合宿合流前の来週中に来日し、正式契約後、東京都内で記者会見が行われる。

 既に神戸の親会社楽天ではイニエスタ加入後の積極的な営業や宣伝等、業務を推進する通達がされているといい、会見の準備も行われている。もともと神戸側はバルセロナとスポンサー契約を結ぶ楽天の三木谷浩史会長兼社長が自らスペインに渡り交渉するなど誠意を見せてきた。一騎打ちとなっていた中国スーパーリーグの重慶も手を引いたもよう。神戸側は最大3500万ユーロ(47億3000万円)の年俸も用意しており、円滑に交渉が進んだ。

 イニエスタはバルセロナの生え抜きで欧州CLを4度制覇。10年W杯南アフリカ大会での母国優勝にも貢献した。4大会連続出場となるW杯メンバー選出も目前。大物外国人は昨夏に加入した元ドイツ代表FWポドルスキ以来となる。W杯前に「神戸イニエスタ」がいよいよ誕生する。

 ◆アンドレス・イニエスタ 1984年5月11日、スペイン・アルバセテ生まれ。10歳で地元アルバセテの下部組織に入団し、12歳からバルセロナの下部組織に入団。02年プロデビューし04年からレギュラーに定着。今季はリーグ優勝のほか、スペイン国王杯4連覇を達成。国際Aマッチ通算129試合13得点。171センチ、68キロ。