2001年以来、17年ぶりJ2から参戦したヴァンフォーレ甲府が浦和レッズに1-2で敗れたが、2戦合計3-2で競り勝ち、ベスト8に進出した。

 浦和は前半19分、FW興梠慎三(31)がドリブルでDFをかわし、左足を振り抜いてゴール右隅に決めて先制すると、同24分にも興梠が、MFマルティノスのスルーパスをゴール右脇で受けると、左足でループ弾を決めた。

 ところが前半27分、甲府FW森晃太(20)がペナルティーエリア内に進入。後ろからDFマウリシオに倒されたが、こぼれ球をMF小塚和季(23)が右足で決めて2-1と1点差に迫った。

 後半、浦和はMF柏木陽介、FW李忠成、武富孝介を相次いで投入するも、得点を挙げることが出来なかった。6月で早くも1つのタイトルの可能性が消滅した、それもJ2の甲府に屈したことで、試合後、サポーターは皮肉まじりの拍手を送った。それがゴール裏に選手が行くと、指笛と大ブーイングに変わった。怒りを通り越し、あきれ果てたような拍手の中、返るサポーターもいた。