J2ジェフユナイテッド千葉は1日、同じJ2の松本山雅FCから元日本代表MF工藤浩平(33)を完全移籍で獲得したと発表した。

 工藤は、千葉県市原市立清水谷小5年時に千葉の下部組織ジェフユナイテッド市原辰巳台スクールジュニアに加入し、プロになった生え抜きで、11年にJ2京都サンガに移籍して以来、約8年ぶりの復帰となる。工藤は「8年ぶりにジェフに戻ることになりました。小学生からサッカーをしていたジェフで再びプレーできることに感謝しながら、クラブの力になれるよう頑張ります。よろしくお願いします」とコメントした。

 工藤は03年に千葉でトップチームに昇格後、イビチャ・オシム監督に鍛えられ、07年にオシム監督の息子・アマル監督の元で定位置を確保すると、08年には岡田武史監督率いる日本代表にも招集された。11年に京都に移籍後、15年にJ1広島に移籍したがリーグ戦1試合、ナビスコ杯(現ルヴァン杯)5試合の出場にとどまり、同年6月に松本に移籍。その後、同年にJ1で15試合、J2に降格した16年にリーグ戦42試合、17年に41試合に出場と主軸として活躍した。

 今季は21試合中、12試合に出場していたが、先発は2試合にとどまっていた。松本は30日のロアッソ熊本戦に3-1で勝ちJ1昇格プレーオフ圏内の4位に浮上したが、工藤は同戦でベンチ入りに終わった。

 一方、千葉は同日の栃木SC戦に1-0で勝って13位に浮上も、J1昇格プレーオフ圏内6位のモンテディオ山形との勝ち点差は5と微妙な位置にいる。

 司令塔のMF町田也真人(28)が、5月12日のアルビレックス新潟戦で左肩関節脱臼で全治3カ月の重傷を負い不在の中、千葉で育ち、クラブのフィロソフィーを理解する工藤への期待は大きい。