ジュビロ磐田FW大久保嘉人(36)が、チームを今季3度目の連勝に導く。22日は、明日24日のアウェー鹿島アントラーズ戦(午後7時、カシマ)に向けて磐田大久保グラウンドで調整に励んだ。紅白戦ではDFラインの背後に抜け出し、ゴールに迫るなど軽快な動きを披露。「どのチームにも狙いどころはある。そこを突いていきたい」と決意を口にした。

 前節ホーム柏レイソル戦では、待望の「磐田1号」を決めた。前半13分、ゴール前でDF森下俊(32)のパスを受け、右足でネットを揺らした。大久保は「徐々に(ほしいタイミングで)パスが出てくるようになっている」と一定の手応えを口にする。6月下旬の加入から、約2カ月。確実に周囲との連係は高まっている。

 川崎フロンターレに所属していた4月21日の鹿島戦では、ゴールも記録。大久保も「点も取れている。良いイメージを持って(試合に)入りたいと思う」と話すなど、2戦連発への期待は高まる。現在、暫定10位の磐田から同4位ヴィッセル神戸との勝ち点差は5と、目標の「トップ5」も十分狙える位置にある。好調のストライカーが、敵地での貴重な勝ち点3獲得へ右足を振り抜く。【前田和哉】