北海道コンサドーレ札幌FW都倉賢(32)が、今日1日のヴィッセル神戸戦(札幌ドーム)で、クラブの日本人史上初めてとなるJ1のリーグ戦4試合連続ゴールを狙う。8月31日は、札幌・宮の沢で最終調整を行った。現在10得点、3戦連発中と好調。スペイン代表の神戸MFイニエスタ(34)に注目が集まり、3万4000人近い集客が見込まれているスタンドの前で、クラブ史に名を刻む1発を決める。

都倉のやる気が高まらないはずがない。「最高の雰囲気、最高の舞台が整った」。今日1日神戸戦の来場者は、今季初の3万人超えが見込まれる。3戦連発中と勢いに乗るストライカーが狙うのは、クラブの日本人選手がまだ達成したことのない、J1リーグ戦の4試合連続ゴールだ。

2度目の挑戦となる。今季第6~8節でもゴールを決めたが、前回は3戦でストップした。だが当時とは、違う。前節清水戦で今季10点目を決め、J1では自身初の2ケタ得点に到達。「自分の壁、殻を乗り越えることができた。より自信を持ってプレーしていくことができる」。クラブ最長は98年FWバルデスの5戦連発。「チームが勝てるプレーが得点であることは間違いない」と、貪欲に狙っていく。

記録ずくめの1発になる。あと1点で98年(当時はJリーグ)FW吉原が記録したクラブの日本人最多11得点に並ぶ。さらに札幌在籍中の通算得点70点は歴代最多に並んでおり、単独トップに立つことにもなる。

イニエスタとの初対戦にも臆することはない。憧れの存在でもあり、試合後のユニホーム交換はひそかに狙う。「最悪本人からもらえなくても(神戸の)用具係から…」と、古巣との“コネ”にも期待するが、ピッチ上では別。「リスペクトし過ぎず、やるべきことを淡々とやるだけ。胸を張って神戸を迎え撃てたら」と、世界的スターの目の前でゴールを奪う。【保坂果那】