J2の7位アビスパ福岡は27日、福岡市の雁の巣レクリエーションセンターで非公開練習を行い、連敗が許されない29日大宮アルディージャ戦へ備えた。26日京都戦で痛恨の敗戦を喫しJ1昇格圏外の7位に後退しただけに、同じ勝ち点57の5位相手の勝敗は大きな意味を持つ。

台風などで中止延期の2試合が組み込まれた9月の厳しい7連戦のまっただ中で、故障者が相次ぎブラジル人FWドゥドゥ(28)まで出場停止というまさに逆境だ。だがJ2優勝の目標へ下を向く暇はない。井原正巳監督(51)は「京都戦の負けは痛いが、それを引きずっても仕方ない。J2優勝や昇格がなくなったわけじゃないし、切り替えて残り8試合にすべてを賭ける」と悲壮な決意を誓った。

ドゥドゥの代役の可能性が高いFWレオミネイロ(28)は「ドゥドゥがおらず攻撃力は落ちるが、自分たちの力で得点し勝利したい」と意気込む。練習後、井原監督から「1戦1戦大事にして結果につなげていこう」と伝えられたブラジル人助っ人に期待がかかる。