首位サンフレッチェ広島とJ2自動降格圏17位ガンバ大阪との一戦は、G大阪が制した。G大阪は3年半ぶりの4連勝。宮本監督は就任後初めてスーツを着用してベンチ入りした。

前半は互いに決定機を生かし切れず、0-0で折り返した。後半に入って最初の好機をつかんだのはG大阪。同5分、FWファン・ウィジョのパスを受けたMF小野瀬が絶妙のタイミングで中央にパスを入れるが、ファンには惜しくも渡らなかった。

同13分には、広島DF和田が強烈なミドルシュート。だが、相手の日本代表GK東口に阻まれた。同27分にも日本代表MF青山がミドルシュートを放ったが、DFにクリアされてしまった。

後半35分を過ぎても両監督が交代枠を使わない拮抗(きっこう)した展開。だが後半38分、先に宮本監督が動いた。CK獲得のタイミングで小野瀬に代えてMF藤本を投入。MF遠藤のCKからDF三浦が頭で落とし最後はファンが押し込んで待望の先制点を奪った。ファンは3試合連続ゴール、今季13点目を挙げた。

この日は、地元のシンボル「太陽の塔」や万博記念公園とコラボした「GAMBA EXPO」が開催され、選手は赤と黒が基調で太陽の塔がプリントされた特別ユニホームを着用。来場者全員に同じ柄のユニホームが配布され、吹田Sが赤色に染まった。入場者も今季2番目の3万4660人を記録。G大阪は宮本監督就任後、ホーム戦は5戦負けなし(3勝2分け)となった。広島は下位に痛い取りこぼしで3戦勝ちなし。