J2も残すところ4節となった。今節の注目は何と言っても、勝ち点70で首位の松本山雅FCが、アウェーで同1差の2位大分トリニータと激突する1、2位直接対決だ。

松本は8戦無敗を続けるものの、地の利を生かせずホームでスコアレスドローだった前節21日のFC岐阜戦を含め、3勝5分けと勝ち切れていない。

一方、大分は前節、アウェーでジェフユナイテッド千葉に4-2で快勝。14日にFC町田ゼルビアに敗れ、連勝を5で止められた悔しさを、同じ関東でのアウェー戦で払拭(ふっしょく)した格好だ。

対戦成績では、大分が2連勝を含む3戦負けなしで、6月のアウェー戦も4-1で大勝した。一方でホームでは1勝1分け1敗と五分の上、最後に勝ったのは12年6月で、最も直近で対戦した17年5月の試合も0-0だった。今回も拮抗した試合が予想される。勝敗のカギは、熱い指示であっという間にガラガラ声になる、大分の片野坂知宏監督ののどを守る、浅田飴か?

消化試合が1試合、少ない中、松本を勝ち点2差、大分を同1差で追う3位の町田は、15位アルビレックス新潟とアウェーで対戦する。リーグ戦初対戦となった6月のホーム戦はスコアレスドローだったが、公式戦で見れば、10年10月にアウェーで天皇杯3回戦を戦ったが1-2で敗れている。8年前の結果なので参考にはならないだろうが、町田にとって、8戦無敗と安定してきた新潟の戦いぶりは不気味なところだろう。

町田にとって、8戦無敗以上に脅威になりそうなのが、19年に11シーズンぶりに新潟に復帰することが決まった新潟シンガポールGK野沢洋輔(38)の存在だろう。試合当日までPR活動を行い、デンカビッグスワンスタジアムにも登場の予定。野沢の登場で新潟の士気が上がれば、町田にとっては厄介だろう。

町田を勝ち点2差で追う4位の東京ヴェルディは、アウェーで愛媛FCと対戦する。17年は3-0で勝ったものの、アウェーは4勝3分け7敗と分は悪い。勝てば町田が引き分け以下の場合、入れ代わりで3位に浮上する可能性もあるだけに勝ち点3は死守したいところだ。