サッカー元日本代表GKでJ3SC相模原の川口能活(43)が14日、相模原市役所で引退会見を行った。川口は涙をこらえながら引退に至る思いを吐露した。今後は指導者を目指す。

<川口一問一答>

-もう1度、生まれ変わったら

川口 もう1度キーパーやりたいですね、やっぱり。大変なことはありましたけど、GKの練習が好きだし、格好良いと思った。

-始めたきっかけは

川口 兄の勧めです。チームに入る前から、指導してくれた熱心な兄と「キャプテン翼」の影響。翼君や日向君より、(GKの)若林君や若嶋津君に憧れてました。

-つらかったことは

川口 プロに入ってから常に代表、ワールドクラスに比べ、身長がないと言われ続けた。強がっていましたけど、内心では身長がないことはどうしようもない。動きの速さ、ジャンプ力で、コンプレックスを克服した。努力するためのエネルギーを、GKを始めて知ることができた。

-GKに必要なものは

川口 不動のメンタル。浮き沈みがあったらいけないし、そこを突かれるし、戦うステージがだんだん、トップから遠ざかっていく。メンタルが重要。

-今後は

川口 やっぱり自分はサッカーをして、人生を歩んできましたので、やはり現場で指導者として自分の経験したことを伝えたい。GKが人気のあるポジションになるために、どうしたらGKを一番最初にやりたい、となるのかと思う。