米子北(鳥取)は、FW崎山友太(1年)の決勝弾で1-0と国士舘(東京A)に勝利した。

前半7分、MF原田海(3年)の右グラウンダークロスをゴール前中央で右足で合わせた。ニアサイドに突き刺した崎山は「(原田)海くんがボールを持ったら、全員がクロスに合わせる練習をしてきた。自分が決めて勝った実感はまだないですが、今までで一番うれしいかな。マイナスに入ったボールに、バックステップ踏んで…」と振り返りながら、笑顔があふれた。

同校サッカー部OBの長男諒一さん(23)、次男誉斗さん(20)の背中を追い、沖縄県から米子北の門をたたいた。「サッカーとしても、人間としても、大きく成長できると聞いていたので入学しました」。スタンドにはベンチ入りできなかった3年生も多数。ゴール後のガッツポーズは、支えてくれた先輩たちに向けた。「すごい応援をしてくれているし、それを力に変えて、良い結果を残さなくてはいけない責任がある。まだまだ満足してはいけない」。1月2日に行われる丸岡(福井)との2回戦でも、ゴールを勝利につなげるつもりだ。