青森山田(青森)が2大会ぶりの頂点へ、好発進した。

前回大会でも初戦で対戦し5-0で勝った草津東(滋賀)に6-0。前半13分、MF天笠泰輝(3年)が豪快に左足ミドル弾を決めて先制すると、同37分にはMF武田英寿(2年)が、いわきFC(東北社会人1部)に内定しているバスケス・バイロン(3年)の右クロスを右足で合わせて加点。後半も4得点と圧倒し、黒田剛監督(48)は「序盤は見えない緊張感もあったし、もっとリラックスしてやれば良い。16年の優勝したチームに似てきた」と手応えを得つつある。

司令塔としてもパスを供給し、自身も1得点を挙げた武田の愛称は「ヒデ」。背番号も7。サッカー好きの父修一さんから元日本代表中田英寿氏にちなんで名付けられた。幼少期から父と中田氏の動画、映像を見てきた。「中田さんのように世界で活躍できる選手になりたい。今年はタイトルがとれていないので、絶対に優勝しなくてはいけない」。

今季は夏の全国総体で2-4と昌平(埼玉)に敗れて2回戦敗退。高校生年代最高峰のU-18プレミアリーグEASTでも2位と無冠が続く。3日の3回戦では全国総体8強で、今大会2戦合計7得点の大津(熊本)と対戦する。「タイトルをとる覚悟を持ってやっています」。是が非でも、今季最後のタイトルをとりにいく。