19年シーズンを始動したベガルタ仙台は8日、宮城・東松島市の震災復興伝承館(旧JR野蒜駅)を訪れ、慰霊碑に献花黙とうし今季の飛躍を誓った。

DFシマオ・マテ(30)、FW長沢駿(30)ら新加入選手10人もチームに合流。富野森小の子供たち約70人とミニサッカーなどで交流を深めた。

震災直後、精力的に避難所を訪問しサッカーなどで子供たちと交流してきたMF関口訓充(33)は、選手を代表して慰霊碑に献花。旧野蒜駅のプラットホームに立ち、案内人から当時状況などの説明を受け、「久しぶりに被災地に来ましたが、まだまだ復興に時間がかかっている印象を受けた。子供たちが笑顔でいてくれることは希望の光だし、少しでも力になれればと思っています」と話した。

渡辺晋監督(45)は「エネルギーや希望を届けたいと思ってやってきたが、子供たちから逆にエネルギーももらい、あらためて決意と覚悟を再確認できた1日となりました。タイトルを取って、優勝カップやシャーレーを子供たちのために、ここに持ち帰ってくることができればと思います」と気持ちを引き締めた。【下田雄一】