昨季16位に低迷したJ3藤枝MYFCは静岡出身のベテランを中心に巻き返しを図る。

藤枝市内で新体制発表会見を行った石崎信弘監督(60)は「チーム一丸となって、J3優勝を目指して一体感を持ってチャレンジしていきたい」と語った。今年のチームスローガンも「一体感~挑む~」に決めた。シーズン途中の昨年7月に就任した石崎監督は建て直しのための16人の補強について「チーム内競争を生むために、バランスよく集めてきました。人に見られて成長していくと思うので、地元の人に応援してもらいたい」と説明。6人の地元出身者を加えた。

特に焼津市出身で、静岡学園から柏、千葉、東京などに所属したMF谷沢達也(34)と、島田市出身で藤枝東から磐田、福岡、新潟などのMF成岡翔(34)の元J1コンビに期待が集まる。矢沢は「たくさんの人に見てもらえるように、球際の競り合いで気持ちが伝わるようなプレーを見せたい」。成岡も「(藤枝に)特別な気持ちはある。今年の初蹴りで帰ってきたときに地元の期待を感じた。これまでの経験値を生かして、結果で応えたい」と地元への熱い思いを話した。

昨季積み上げた石崎流の走るサッカーに、今季は地域との「一体感」を加えて、上位進出を目指す。【和田憲明】