J1ベガルタ仙台は28日、沖縄・糸満市でのキャンプインから3週目に突入する。新加入選手が10人と入れ代わりが多く、基本戦術の再徹底が課題となっている。

ピッチ上はもちろんだが、宿舎での部屋割りにも意図がある。夕日が一望できるリゾートホテルで、さらなる一体感を醸成する。

細かい配慮を、大きな成果につなげる。ホテルの手配から部屋割りを担当した千葉雅俊マネジャー(37)は「基本的には新加入選手同士が一緒にならないようにたたき台を作って、あとは監督に調整してもらいました」と説明した。

新加入のMF松下佳貴(24)はFWジャーメイン良(23)と同部屋。パスと出し手と受け手の関係であり日々コンビネーションを高め合ってる。「部屋ではサッカーの話はしませんが、練習から帰ったらお互いが感じたことをすり合わせています。話しやすい相手でとてもよかったですが結構調子に乗っているところもありますね」と話した。2年目となるジャーメインは先輩風を吹かせ、「昨年戦って吸収できた仙台の戦い方を伝えていければ。2歳年上ですが、弱気なのでいじめています」とすっかりなじんだ様子だった。

ルーキーDF照山颯人(18)は仙台の鉄人DF大岩一貴(29)と同じ。「個人的に機器をキャンプに持ち込んで部屋で体のケアをしていたりプロの自己管理はすごい。吸収したいところがたくさんあります」。1次キャンプ終了まであとわずか、さらなる一体感を作り上げていく。