「手倉森チルドレン」と呼ばれるベガルタ仙台の梁勇基(37)、関口訓充(33)、富田晋伍(32)のMFトリオが、恩師に成長した姿を見せる。29日、仙台元監督の手倉森誠監督(51)率いるJ2長崎と練習試合を行い、1次キャンプを打ち上げる。28日は沖縄・糸満市西崎陸上競技場で最終調整を行い、相手4バックの布陣を想定した守備の連係を徹底確認した。

4人はJ2時代の労苦をともにし、J1昇格の喜びを分かち合い、11年の東日本大震災では希望の光として手を取りあった。梁と関口は04年に当時コーチとして仙台入りした手倉森監督と同時加入。梁は10年間、関口は浦和に移籍するまでの9年間、恩師の下でキャリアを積み上げてきた。

関口は「誠さんと練習試合で戦えるのは楽しみ。カクさん(元仙台DF角田誠)やセレッソで一緒だったタマさん(玉田圭司)もいるし、与えられた時間でケガなくできれば。チームの土台を作る時期なので、結果よりも内容を重視したい」と意気込んだ。梁は「不思議な気持ちですが、個人的にはしっかりと頑張っている姿を見せることができれば」と対戦を心待ちにした。公私でお世話になった富田も「対戦は楽しみです」と胸を膨らませた。【下田雄一】