今季からJ3に昇格するヴァンラーレ八戸が3日、ホームのダイハツスタジアムでソニー仙台と45分×3本の練習試合を行い、0-0で引き分けた。

1週間後の10日に迫った開幕戦(対G大阪U-23)に向けた最終調整は不発に終わったが、守備で高い修正能力を見せた。1本目こそ相手の速いプレスに苦しみ危ないシーンが目立ったが、2本目からは安定した対応で相手の攻撃を封じた。大石篤人監督(42)は「90分の中で改善できたのは良かった。全体的にはここまで順調にきている」と手応えをにじませた。

JFLからの昇格シーズンとあって苦戦が予想される中、J3で61試合を経験して秋田から新加入のMF日高慶太(29)は「このチームはJ3の上位で戦えると感じている。伸びしろがあるので、優勝できると思ってやっている」と自信をのぞかせる。

決定力不足が課題となっているが、大石監督は「ゴール前でのパワーと精度をシーズン通して上げていかなければいけない」と話した。昨季のJFLでチーム最高10得点のFW谷尾昂也(26)は「J3でも2ケタゴールを決めます」と、頼もしい言葉で不安を吹き飛ばした。【野上伸悟】