J2ジェフユナイテッド千葉は今オフに18年ぶりに復帰した元日本代表FW佐藤寿人(37)の今季初ゴールが決勝点となり、前節まで首位となっていたFC琉球を下した。佐藤寿が千葉で得点を決めるのは01年3月31日の柏レイソル戦以来。

待望の瞬間は前半34分だった。ゴール前でしぶとくボールをつなぎ、FW堀米勇輝が左サイドへボールを送ると、これをMF下平匠がダイレクトでゴール前へと折り返す。そこに佐藤寿が倒れ込みながら走り込むと、ダイレクトで左足を合わせてネットを揺らした。ホームのサポーターの大歓声が巻き起こる中、佐藤寿は両腕を広げてコーナーフラッグへ走り、千葉のエンブレムにキス。駆け寄ったチームメートから祝福を受けた。

後半に入っても1トップとして前線で動き回り、後半20分にFWアラン・ピニェイロと交代するまで攻撃をけん引。チームはJ3からの昇格初年度ながら無敗で首位を走っていた琉球に最後まで得点を許さず、2連勝でうれしい今季ホーム初白星となった。

なお、佐藤寿の実兄であるMF佐藤勇人は負傷でベンチ外となっており、ホームでのリーグ戦初共演はお預けとなった。