J3藤枝MYFCのDF秋山貴嗣(26)が、3試合ぶりの勝利へ後方からチームを支える。14日のアウェー・ガイナーレ鳥取戦に向けて12日、藤枝市内で約1時間ほどチーム練習に参加した。

これまで3バックの左で全試合フル出場。持ち前の球際の強さを発揮し、同じくフル出場中のDF秋本倫孝(みちたか、36)らと連係しながら、今季は5試合中4試合で無失点。昨季32試合48失点のチームの守備力を改善している。「連動して守備ができている。(選手の)意識が合っている」と、手応えを感じている。

一方で、チームは5試合4得点と得点力不足に悩んでいる。秋山は機を見て積極的に駆け上がるなど、DFながら攻撃的な姿勢も見せている。「攻撃も全体の問題。テンポやボールをもらう位置、バランスを見て、周りがやりやすいように考えている」。14日の相手は、15~17年に所属した古巣。「今は藤枝で勝つことだけを考えているが、鳥取で見てもらっていたサポーターに、今年も成長した姿を見せたい」と、活躍を誓った。【和田憲明】

◆秋山貴嗣(あきやま・たかし)1992年(平4)10月7日、香川県出身。神戸U-18、関大を経て、15年に鳥取入団。1年目から36試合に出場。昨年に藤枝へ完全移籍で加入。Jリーグ初得点は、15年5月3日の藤枝戦。J3通算127試合6得点。180センチ、73キロ。右利き。