J1最下位のサガン鳥栖はまたしても得点力不足を露呈した。

元バルセロナMFイサック・クエンカ(28)に加え、後半途中から元スペイン代表FWフェルナンドトーレス(35)をはじめ、元コロンビア代表FWビクトル・イバルボ(28)を投入する豪華攻撃陣で臨んだが、攻守にかみ合わず完封負けだ。

開幕から1勝1分け7敗でわずか1得点のふがいない内容に、今季初めてサポーターによる大ブーイングが起こった。対応した竹原稔社長(58)に「責任とれ」「社長辞めろ」など罵声が浴びせられた。選手のストレスも大きく、試合後のロッカールームでは、竹原社長や監督、選手全員の前で元日本代表FW金崎夢生(30)が「何をしたらいいんだよ」と叫び、床を手でたたいて激高する場面も見られた。

それでも竹原社長はルイス・カレーラス監督(46)の解任を問われ「監督をころころ代えるクラブではない。信念を持ってやっている。今は考えていない」と否定。一方でMF原川力(25)が「同じ絵が描けておらず、行き当たりばったりの感がある」と言うように、上向かないチーム状況を不安視する声もあった。