サガン鳥栖FWフェルナンドトーレス(35)が20日、佐賀県庁で行われた「SSPアンバサダー」就任式に臨み、23日の引退試合でのゴールを誓った。

佐賀県では、世界に挑戦するアスリートを育て、アスリート引退後は指導者となり、次世代のアスリートを育てる「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」に昨年度から取り組み、好循環をねらう。

トーレスは、佐賀県のアスリートの育成やスポーツが地域に根ざした地域づくりに関する助言や、協力をすることになった。

「佐賀にきてから、これまでみなさんからたくさんの愛や、やさしい気持ちに触れてきた。こちらからの仕事として愛を返したいと思った」とアンバサダーを快諾した理由を口にした。

23日、ヴィッセル神戸との引退試合に向けては「まずはチームの勝ち点3が大事。そして自分もゴールできたらうれしいし、それがまた、鳥栖のファンの前でゴールできることがうれしい」とゴールを宣言。

さらに「プレーしながらみなさんとお別れするという試合になるのが楽しみ。それが終わるとその気持ちが味わえないと思うと今から恋しくなるくらい。自分のキャリアの最後が佐賀で終われるのは誇りでもある」と“地元愛”を強調していた。

佐賀県の山口祥義県知事(54)から「これからは佐賀の子どもに魂を入れてほしい」と言われ、トーレスは「失敗することを恐れず、希望を持ってそれを実現することが大事だということを伝えたい」と語気を強めていた。