横浜FCのMF中村俊輔(41)が、移籍後初ゴールを決めた。

前半26分、FW皆川のパスをペナルティーエリア外から左足でダイレクトシュート。ボールはゴール右隅に突き刺さった。

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中村の移籍初ゴールは強烈なミドル弾だった。前半26分、FW皆川が落としたパスをペナルティーエリア外から左足を振り抜き、ボールはぶれながらゴール右隅に突き刺さった。

前節京都戦で敗れ、J1昇格のためにも連敗が許されない中、貴重な先制点。ベンチ外でスタンドから見守っていたFWカズも「スーパーゴール」と絶賛したほど。中村は「(皆川が)いいボールを落としてくれてコースが空いていた」と振り返った。

試合出場は9月15日の大宮戦以来で、直近2試合はベンチ外。自身の特長をチームにどう生かすか模索する中、その期間でヒントを得た。「ベンチ外のメンバーの練習でコツというか、チームのボランチ像が体に染みついてきた」。下平監督が「コンディションもいいし使いたいと思っていた」と機が熟したと見て送り出した中でのゴールで、中村は「点を取れたのは大きい。時間かかりましたけど、まだまだ課題はいっぱい」と探求心は尽きない。13年ぶりのJ1昇格が見えてきたが、41歳のベテランは「まだまだ」と残り4試合へ引き締めた。【岩田千代巳】