ベガルタ仙台DF平岡康裕(33)が清水エスパルスFWドウグラスを封じ、古巣撃破への原動力になる。8日は仙台市内で10日のホーム戦に向けて約1時間のトレーニング。サイド攻撃やロングボールをはね返す作業に時間を割き、勝ち点35で並ぶ“決戦”に備えた。

得点ランク2位で清水のゴール数の3割を占めるブラジル人ストライカーは、7戦連続ゴールを決めるなど抜群の決定力が武器だ。平岡は「1人でもドウグラスは点が取れる。自由にさせないのが1つのポイントになるので、うまくプレッシャーをかけていきたい」と包囲網を敷く覚悟だ。さらに攻撃陣は爆発力があり「どの試合を見てもショートカウンターの精度が高い」と警戒する。

5月の対戦では相手エースに決勝弾含む2発を許すなど守備が崩壊し4失点。開幕からアウェー7連敗を喫した。平岡の出番はなかったが、その試合以降DFシマオ・マテとのセンターバックコンビが定着し、1つの分岐点になった。

前節2日のヴィッセル神戸戦は、7試合ぶりに3バックで臨んだ。「少し早めの時間に失点し、ゲームの流れが厳しくなるというのを感じた。3バックに変えたが、準備はできていたので本当にもったいなかった」と平岡。静岡出身で06年にプロ生活をスタートさせた古巣との一戦になるが「どこが相手でも勝つしかない。結果を求めてやりたい」。特別な意識は持たず一戦必勝。90分間体を張って完封勝利をもたらす。【山田愛斗】