全国高校サッカー選手権静岡県大会決勝が16日、袋井市のエコパスタジアム(午後1時30分開始)で行われる。

   ◇   ◇   ◇

富士市立は悲願の初優勝が目前に迫っている。今大会3試合8得点。持ち味の攻撃力を武器に決勝に進んだ。静岡学園との今季プリンスリーグ東海での対戦成績は、1分け1敗。最前線で攻撃をけん引するMF勝亦健太主将(3年)は「リベンジして、憧れの全国へ行きたい」。大一番で三度目の正直を果たす決意だ。

決勝戦当日は、現地で全校生徒による応援が行われる。加えて同校の視聴覚室では、パブリックビューイングを実施する予定。「いろいろな方に関心を持っていただき、ありがたい」と、周囲の声援を力に変える決意だ。

ともにボールを保持して攻めるスタイルを掲げるだけに、保持率が試合の行方を左右しそうだ。今大会2得点のFW進藤克樹(3年)は「相手以上にボールを大事にする。我慢して攻め続ければチャンスは来る」と意気込んだ。

東部勢で初の決勝進出を果たした。相手は過去11度の優勝を誇る名門。実績と経験では劣るが、真っ向勝負を挑む。勝亦は「攻撃的な姿勢をつらぬいて、歴史を変えたい」と闘志を燃やした。県高校サッカーの勢力図を塗り替える。【古地真隆】