J1ジュビロ磐田FW川又堅碁(30)が28日、古巣からの初勝利を誓った。

30日の今季ホーム最終戦(ヤマハ、午後2時)で対戦する名古屋とは17年の移籍後3度対戦し、出場した2試合を含めて全敗。さらに、今節は引き分け以下で来季のJ2降格決定と、まさに勝利だけが求められる一戦となる。

この日は、会場のヤマハスタジアムで約2時間の調整に励んだ。川又は「引き分けでもダメ。サポーターも含めたジュビロ全員で勝ちをもぎ取りたいと思う。今日も勝つことだけをイメージしてやった」と、気合の入った表情で何度もクロスに飛び込んだ。

左大腿(だいたい)二頭筋肉離れからの復帰戦となった前節アウェー札幌戦は、後半27分に出場した。1-1の同点とされて迎えた同ロスタイムには、献身的な守備でボールを奪取。決勝PKにつながるカウンターの起点となった。

名古屋戦も途中出場が有力で「ゴールを狙うことだけでなく、勝っていれば守備や時間をうまく使うこと。その時の展開を見て、試合を決定付けるプレーができれば。しっかり動ける準備をしたい」と、イメージを膨らませた。J1残留に望みをつなぐ今季初の連勝へ、帰ってきたエースが臨戦態勢を整える。【前田和哉】