ヴィッセル神戸がジュビロ磐田との今季リーグ最終戦に快勝した試合後、リーグ戦終了セレモニーに続いて、今季限りで引退を表明しているFWダビド・ビジャ(38)の引退セレモニーを行った。ビジャは磐田戦、PKで決勝点を決め、今季13得点で終えた。

最初にあいさつに立った三木谷浩史会長は「最終戦ということだが、まだ天皇杯が“2試合”残っています。今年は必ず、天皇杯を取りたいと思います。16年でヴィッセルのスタイルができて、サポーターの支えがあって、いいクラブになってきた。1月1日に国立競技場で会いましょう」。ベスト4に勝ち上がっている天皇杯へのなみなみならぬ意欲を示した。

主将のMFアンドレス・イニエスタ(35)も「コンニチハ。ファンに感謝したい。ホーム、アウェーでも無条件に応援してくれた。特にチームが厳しい時に。この場で感謝したい。いい時も悪い時もあった。来シーズンへ学ぶことは多かった。リーグはこれで終わりだが、このクラブで最も大事な2試合が残っている。力を出し切ってタイトルをここに持ち帰りたい」とあいさつ。

続けて「今日は特別な日です。彼(ビジャ)には多くの言葉を彼にかけてきたが、いつか将来、世界最高のストライカーがここでプレーしたんだと言える日が来る。最後に1月1日に戦うには、21日にここで(清水エスパルスとの準決勝を)勝たないといけない。みなさん、応援に来て下さい。アリガトウゴザイマス」と締めた。

そしてビジャのセレモニー。家族から花束を贈られ、目を潤ませたビジャは「みなさんにかけたい言葉はたくさんありますが、ひとつ選ぶとしたらありがとう。自分だけじゃなく、家族にも温かい言葉をかけてくれた。ここまでくるのは簡単な調整ではなかった。みなさんのおかげです。全力でプレーでき、1年という短い時間だったが、素晴らしい時間を過ごすことができた。もちろん、チームメートのみんな、クラブのみんなを忘れることができない。日常、家にいるような感覚で過ごすことができた。特にこの1週間はさまざまなサプライズがあり、一生忘れることができません」と感謝。

「本当に光栄なことに自分のキャリアの中でたくさんのタイトルをとることができた。1つだけ空いている台があります。21日の準決勝、元日の決勝と勝ってここに天皇杯のタイトルを残していきたい。みなさん、今日は本当にアリガトウ!」とスピーチをした。