コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督(62)が10日、札幌・宮の沢のクラブハウスに“初出勤”し、就任3年目をスタートさせた。

昨季メンバーがほぼ残留した今季は、1、2年目できなかった開幕ダッシュを成功させ、クラブが過去到達できなかった高みを目指す。この日は新入団加入選手会見が札幌市内のホテルで行われ、Jリーグから各チームの今季ホーム開幕戦の日程、カードが発表された。

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今春大学を卒業する22歳の新戦力もチーム浮上のカギを握る。この日午後の新加入会見には、U-23アジア選手権(タイ)の日本代表に選出されたDF田中駿汰(大体大)を除くMF金子拓郎(日大)と高嶺朋樹(筑波大)が出席した。

3選手いずれも昨季もJリーグ出場可能な特別指定選手として合流しており、指揮官が求めるチーム戦術への理解度も高い。昨季リーグ戦6試合に出場した金子はドリブルやボール運びで手応えを感じたといい「開幕からスタメンを取れるようにキャンプでアピールしていきたい」。札幌U-18出身の高嶺は「(即プロになれず)悔しい思いが大学4年間努力し続ける原動力になった」と明かした上で「同期の2人と切磋琢磨(せっさたくま)したい」と飛躍を誓った。

◆札幌ペトロビッチ監督のシーズン序盤戦 18年に就任後の開幕戦は1年目0●1広島、2年目0●2湘南と、ともに敵地で敗れ、黒星発進。開幕5試合の成績は、1年目が●△●○△の1勝2分け2敗の勝ち点5、2年目も●○○●●の2勝3敗で勝ち点6で、スタートダッシュはできなかった。

◆札幌ペトロビッチ監督の成績 ▼1年目18年 J1リーグ戦15勝10分け9敗の勝ち点55で4位、ルヴァン杯1次リーグ敗退、天皇杯4回戦敗退▼2年目19年 J1リーグ戦13勝7分け14敗の勝ち点46で10位、ルヴァン杯決勝3-3(PK4-5)川崎Fで準優勝、天皇杯2回戦敗退