宮崎キャンプ中のセレッソ大阪が28日、宮崎市の国際海浜エントランスプラザで、J2の徳島ヴォルティスと45分×2本の練習試合を行い、0-1で敗北を喫した。

ベルギー1部オイペンから移籍したFW豊川雄太(25)が、2トップの一角を担い、ゴール前のクロスに頭で合わせるなどし、得点を狙ったが入らず。2本目の途中からは、MF清武弘嗣(30)FW柿谷曜一朗(30)らを投入も、ゴールを奪うことはできなかった。

豊川は「シュートチャンスも2、3本ありましたし、1点は最低でも決めないといけない。入るか入らないかは確率問題がありますから、シュートチャンスを増やしていくという動きができればいいなと思います」。反省を口にしながらも、海外では「競り合いとか、ディフェンダーとやってきましたから負ける気はしなかったですね」と言い、頼もしい発言も飛び出した。

前々日の26日、練習は休みだったといい「映画を見に行った。『カイジ』見に行きました。日本はいいですね。ご飯もおいしいですし」と2個のおにぎりを手に持ち、母国の味を楽しんだ。

またこの日、高卒新人のMF西川潤(17)は先発で出場。2列目で得点チャンスは演出できなかったが、相手との競り合いを制するなど高い実力を見せた。

西川は「監督が求めているものを探り探り、やっています。前回(テゲバジャーロ宮崎との練習試合)と比べて、いいスルーパスを出せた」と一定の成果を実感した。

名門バルセロナも注目する18歳だが、トップチームのキャンプに同行してプロの壁を実感した。「スピード感、ボールタッチ、駆け引きが高校とは全く違う。もっともっと成長していきたい」と上を目指す。

初々しさも持つ黄金新人に、元日本代表のMF清武弘嗣(30)は「能力が高い。ボールタッチとか、左足のシュートのパンチ力がある。いいところを出せるようにチームになじんでほしい」と期待感を口にしていた。【南谷竜則】