JリーグJ1のヴィッセル神戸は30日、元日本代表DF酒井高徳(29)が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたと発表した。Jリーグ選手の陽性反応は初めて。

酒井は25日の夜に38度の熱があると体調不良を訴え、翌26日の練習を欠席。県内の病院で急性上気道炎と診断された。27日の夜に再び38度の発熱と頭痛を訴え、28日は平熱に戻ったものの、味覚を感じなくなったため、PCR検査を実施。30日に陽性判定を受けた。

クラブによると酒井以外に新型コロナウイルス感染症や風邪の症状などを訴えている選手、スタッフはいないという。神戸は全体練習を6日まで休んでいる。

◆酒井高徳(さかい・ごうとく)1991年(平3)3月14日、三条市生まれ。開志学園高では新潟ユース(現U-18)に所属。年代別の日本代表に選出される。09年にトップチームに昇格した。10年のアジア杯予選で初の日本代表入りを果たし、同年のW杯南アフリカ大会はサポートメンバーとして帯同した。11年12月にドイツ・シュツットガルトに移籍。12年はロンドン五輪に出場するU-23日本代表入り。W杯は14年ブラジル、18年ロシア大会の日本代表に選出された。15年からハンブルガーSVに所属し、19年8月に神戸に移籍した。176センチ、74キロ。