政府が出した緊急事態宣言の対象となる大阪府、兵庫県にあるJリーグクラブも8日、それぞれ対応に追われた。

大阪・吹田市に本拠を置くガンバ大阪はこの日、強化担当者が緊急会議を実施。正式決定ではないというが、関係者によると13日まで17連休だったチーム練習を、最短でも30日まで延期する方向だという。

G大阪の練習再開は早くて5月以降になりそうで、関係者は「こういう事態になれば、ここ数日中の練習開始は不可能。無理はできない」と説明している。今月中旬に予定されている株主総会も、ウェブ方式による開催の可能性がある。

大阪市に本拠地を置くセレッソはこの日、クラブ職員の業務を5月6日まで在宅勤務にすると発表した。GK永石拓海(24)が新型コロナウイルスに感染したが、以後は体調不良を訴える者もいないという。チーム練習は13日再開の案もあったが、現状では決まっていないという。

神戸市に本拠地を置くヴィッセル神戸は、既に7日の練習再開を当面延期することになっていた。現時点で関係者は「当面再開しないことは間違いないが、発表できる段階に至っていない」とコメント。DF酒井高徳(29)を含む3人の感染者を出したが、こちらも他に体調不良を訴える関係者は出ていないという。【横田和幸】