新型コロナウイルス感染を公表し2日に退院した日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(62)が、あらためて「外出自粛」の重要性を呼びかけた。家族と離れて1人で自主隔離生活を選択。退院後の生活や感染者だからこそ伝えたい思いなどを、13日のウェブインタビューで明かした。

   ◇   ◇   ◇

-退院12日目。体調は

田嶋会長 熱があるとか食欲がないとかそういうこともなく正常だと思っています。

-現在投薬治療などは

田嶋会長 新型コロナに対する薬は一切飲んでいません。検温は朝起きてすぐと、お昼、就寝前。平温です。あとは自分の体調をメモするぐらいです。

-感染拡大が収まらない

田嶋会長 この数日の増え方を見ると感染症病院ではない患者さんたちから病院を介して院内感染してまん延するケースがものすごく増えている。感染した時に何を一番気にしたかというと「人に移していなければ」ということ。もしかすると、ウイルスを持っていて、それをみんなに感染させているんじゃないかということも含めて考えていくべきだと思う。

-だからこそ外出自粛は重要

田嶋会長 自粛というか気分は禁止と思っています。自分でなるのとならないのは違う。自分も新コロナに関して相当な意識を持っていたのは事実ですが、そうしててもなってしまうということ。本当に自分のことのように思った方がいいと思います。

-第100回の天皇杯の日程も不透明に

田嶋会長 あくまで天皇杯実施委員会で決めることですが、ACLの日程もどうなってくるかわからない、Jリーグもいつから始めるかどうかわからない、ルヴァン杯にしてもそう。今回は特別な大会ではありますけど、こういう状況なので、すべての日程がうまくはまるように天皇杯は協力していかないといけないと思っています。みんなが身を切る思いをしていかないと今年は乗り切れない。