J1大分トリニータの片野坂知宏監督(48)が15日、初めてオンライン会議システム「Zoom」を利用した取材に対応した。

新型コロナウイルスの感染拡大には、指揮官も「まさかこういう状況になるとは思っていなかった」と好転しない現況に言及。現在、19日まで予定で休止中のトップチームの活動について「個人的には期間を延長しなければいけないと感じる」と言い、20日予定の再開日を先に延ばす考えを示した。

現状、選手には不要不急の外出を自粛し自宅待機するよう伝えており「ボールを蹴るというより、自宅でできる筋トレや体幹を含むメニューをやるよう話した」という。

監督自身、他クラブの動向チェックなどはもちろん、自宅でできる読書や映画観賞のほか、普段行わない自炊にも挑戦し、リフレッシュに努めているとも。特に、世界的な英国のロックバンドQUEEN(クイーン)が題材の映画「ボヘミアン・ラプソディ」に感銘し「歌で周りを魅了し励ませる部分に共鳴した」。再始動へ英気を養っている。

リーグ戦の再開日も白紙だ。だが来るべき再開に向け「6位以内は変わらず目指したい」。J2降格のない今季だが「降格しないことは喜ばしいが、大味な試合はやりたくない。見ている方の励みになる、大分らしいサッカーができるようにしたい」と気持ちを引き締めた。【菊川光一】