存続危機が伝えられているJ1サガン鳥栖は26日、株主総会と19年度決算報告を行い、一昨年度を大幅に上回る約20億1400万円の赤字を計上した。以下は鳥栖・竹原稔社長の一問一答。

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-市中銀行など融資を受ける準備は

竹原社長 存続するためにいかなる手段を取ってでも、存続に向けて全力で努力をする。それが市中銀行であろうとなんであろうと、生き残っていくことを最大限にしていきたいので、すべての可能性を模索します。

-Jリーグの支援も求めるか

竹原社長 使いますか(と問われれば)、使いたい。でもそれは私たちだけでいいのかを考えると、全体で深く決断していく内容。

-資金繰りがいつまで持つかの見通しは

竹原社長 (資金ショートは)他のJ1のクラブより早いと思っていただけたら。時期の想定は分かると思う。

-選手の年俸カットは

竹原社長 単にコストをカットしてクラブが生き残ればいいというものではない。慎重に対応していく中では選択肢の1つかもしれないが、選手との契約を変更するというものではない。

-新しいスポンサーは

竹原社長 今も綿密に連絡を取りあっています。

◆サガン鳥栖 97年に創設され、99年のJリーグ2部制移行に伴いJ2参加。11年にJ2を2位でJ1初昇格を決め、以降降格なし。J1最高順位は12年と14年の5位。今季は金明輝監督が指揮を執り、FW豊田陽平、MF高橋秀人らが所属。チーム名は長い年月をかけて砂粒が固まって砂岩「サガン」となり小さな力を集結し立ち向かうことと「佐賀の」に由来。チームカラーはブルーとピンク。本拠地は駅前不動産スタジアム(2万4490人)。