コンサドーレ札幌GK菅野孝憲が3日、36歳の誕生日を迎えた。

家族は現在、米ハワイの自宅で待機中。結婚後は毎年、愛妻料理とハッピーバースデーの歌で祝われていたが「1人で過ごす誕生日は初めて」としんみり。それでも日本人チーム最年長は「長い人生の中で1人で過ごすのもポジティブに捉えて。もう1回自分と向き合って」と、寂しさもパワーに変える。

新型コロナウイルスの影響で先の見えない中、士気を高めるのは収束後のイメージだ。Jリーグの再開時を描き「完封勝利をするイメージを常に持って毎日過ごしている」と、まっすぐな目で話す。降格なしのシーズンとなるが「優勝はある。僕たちがチャンピオンになるために、最高の36歳にしたい」と力を込めた。

グラウンドなどでのトレーニングを自粛し、自宅待機を徹底して感染拡大防止に努める。「僕たちだけ活動するのは間違ってると思うし、職業問わず立ち向かわなければならない現状。受け入れて今できることに集中したい」。試合を無失点で勝ち、チーム、サポーターとともに喜びを分かち合う。そのイメトレが菅野のステイホームでの力となっている。【保坂果那】